「気軽に手軽にイヤホンライフを」モットーにイヤホン関連記事を投稿しているイヤホン平民のイヤミンです。
・どのブルートゥースイヤホンがいいんだろう
・ダイソーの500円ブルートゥースイヤホンってどうなんだろう
と思っていませんか?
私もダイソーで500円のブルートゥースイヤホンを見つけました。
500円って言っても安かろう悪かろうで、買っても後悔しそう。
いや、それがなかなか使えることがわかりました。
ブルートゥースイヤホンとして、十分おすすめできる性能に仕上がっていましたよ。
現在ダイソーで販売されている500円のブルートゥースイヤホンは、BT003とBT004の2種類があります。
BT003とBT004は、ハウジング(筐体)と色が違います。
パッケージの説明内容は同じでした。
この記事ではBT003をレビューしていきます。
ケース右下の番号が「2802」のものです。
BT004は別記事になりますので、興味ある方はこちらをご覧ください。
この記事を読むと、
・最新型ダイソー500円ブルートゥースイヤホン(BT003)の性能
・著者がおすすめする理由3つ
・口コミ・評判
がわかります。
・ブルートゥースイヤホン初心者
・音質にこだわりはない
・イヤホンにお金をかけたくない
・音質は物足りないが、許容範囲内
・業界最安値でコスパは高い
・世間の評判もまずまず
では、詳しくレビューしていきます。
ダイソーBT003とは?:2021年9月発売のブルートゥースイヤホン
ダイソーBT003は、2021年9月発売の500円ブルートゥースイヤホンです。
ダイソーは、2020年初頭にブルートゥースイヤホン1号機を発売しました。
1号機は特に型番はなく、「500円イヤホン 4」あるいは単に「ブルートゥースイヤホン」と呼ばれていました。
この1号機、ワイヤレスイヤホンで500円と破格の値段設定でネット上でも話題となりました。
しかし、音質や電池性能で他社製品と比べて大きく見劣りし、評判はよくありませんでした。
両方の耳から同じ音が出るモノラル仕様で評判悪かったですね。
まるでAMラジオを聴いているようでした。
両耳で聞くブルートゥースイヤホンでモノラル仕様ですか…。
多くの方がモノラル仕様と知らずに購入して、音に違和感をおぼえたようです。
確かにパッケージに「ステレオ」って書いてない…。
でも「モノラル」とも書いてなかったので、知らずに買う人は多かったようです。
それも評判が悪くなる一因になりますね。
そこで、ダイソーは、2021年1月に音質・電池性能を改善させたセカンドシリーズBT001とBT002を発売しました。
こちらはステレオ仕様となり、さらに電池性能も向上し、いよいよ使えるブルートゥースイヤホンになりました。
大幅改善しても、値段は500円のままです。
ステレオ仕様になったのですね。
しかしながら、
2021年4月に、充電時に異常発熱する可能性が判明し、リコール(自主回収)となってしまいました。
大幅に改善されたのに、リコールは残念でした。
今回、2021年9月に発売されたのが、サードシリーズのBT003とBT004になります。
BT001・BT002から電池性能を改善させたモデルとなっています。
この記事ではBT003をレビューしています。
ダイソーBT003 概要
では、BT003を見ていきましょう。
まずはスペックです。
項目 | スペック |
---|---|
価格(税込み) | 550円 |
ドライバー | 10.0mmダイナミック |
出力音圧レベル | 96±3dB |
再生周波数帯域 | 20Hz~20,000Hz |
インピーダンス | 32Ω |
質量 | 12.5g |
イヤーピース径 | 径:11.6㎜ 高さ:9.2㎜ |
ノズル径 | ノズル径:5.9㎜ くびれ部:5.0㎜ 高さ:5.2㎜ |
充電時間 | 約2.5時間 |
充電端子 | Micro USB type-B |
電池持続時間 | 約7時間 |
Bluetoothバージョン | 5.1 |
コーデック | SBC |
対応Bluetoothプロファイル | A2DP、AVRCP、HFP、HSP |
コーデックは「SBC」で、Bluetoothオーディオでは標準の規格です。
コーデックとは、「音声データを送信器(スマホなど)から受信器(イヤホン)に送る際の形式」のことです。
対応Bluetoothプロファイルも基本的な性能が備わっています。
・A2DP(Advanced Audio Distribution Profile):音楽再生用
・AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile):リモコン操作用
・HFP(Hands-Free Profile):ハンズフリー用
・HSP(Headset Profile):ヘッドセット用
Bluetoothバージョンは「5.1」なので、接続の安定性も期待できます。
BT003 外観
BT003のケースは黒色です。
ケース正面には下記記載があります。
・連続再生時間:約7時間
・Bluetooth:5.1対応
・ハンズフリー通話対応
ケース裏側は、対応機種、スペック、使用上の注意が細かく記載されています。
ケース底には、素材や生産国の記載があります。
・イヤホン・リモコン筐体:ABS樹脂
・ケーブル:塩化ビニール樹脂
・イヤーピース:シリコーンゴム
・生産国:中国
では、開封していきます。
中身は、ブルートゥースイヤホン、マイクロUSB(Type-B)充電ケーブル、説明書の3点。
説明書は細長い紙で、表裏となっています。
・充電方法
・ペアリング方法
・リモコンマイクの操作方法
・マルチポイント接続方法
最初のペアリング方法が一番重要ですね。
説明書通りにやれば簡単に接続できます。
イヤホンのハウジング(筐体)は普通の大きさです。
裏側にLとRの記載があります。
ケーブル上にはリモコンマイクが付いています。
(リモコンマイクの説明はこちら)
リモコンマイクに、充電コネクタがついています。
付属のマイクロUSB(Type-B)を使用して充電します。
①マイクロUSB(Type-B)コネクタを、製品本体の充電コネクタに接続する
②USB ACアダプタにマイクロUSB(Type₋B)を接続する
③USB ACアダプタをコンセントに接続する
④LEDランプが赤に点灯すれば、充電中となる
⑤赤のLEDランプが消灯したら、充電完了となる
充電時間は約2時間30分になります。
BT003の重量は12.5gです。
イヤーピースの素材はシリコーンゴムです。
BT003のイヤホンピースとノズルのサイズは下記の通りです。
径:11.6㎜
高さ:9.2㎜
ダイソーの300円有線イヤホンで使用されているイヤーピースと同じでした。
ノズル径:5.9㎜
くびれ部:5.0㎜
ノズル長:5.2㎜
BT003 Bluetooth接続方法
ペアリングして接続する方法を解説します。(iPhone向けになります)
1.BT003をペアリングモードにする
BT003の電源がオフの状態から「再生・一時停止」ボタンを3秒以上長押しする
⇒LEDランプが赤⇔青交互に点滅するようになる(ペアリングモードになる)
2.iPhoneのbluetooth設定からBT003を検索、登録する
・iPhone端末の「設定」をタップ⇒「Bluetooth」をタップ
・Bluetooth設定画面から、「Bluetooth」をONにする(すでにONになっている方は省略する)
・「その他のデバイス」に「DAISO-BT003」が表示されており、タップする
・「DAISO-BT003」が「接続済み」になっていればペアリング(接続)完了
⇒BT003のLEDランプが青に点滅する
接続が完了したら、音楽を聴いてみましょう。
BT003 つけ心地:良好だが運動には向かない
BT003を装着して、つけ心地を確認しました。
つけ心地は個人の感想ですので、参考までに。
耳穴のサイズは人それぞれのため、つけ心地は変わるかと思います。
つけ心地は良好です。
圧迫感もなく、快適に装着できます。
しかしながら、
振動を与えるとイヤホンが耳から外れやすくなります。
首を激しく上下左右に振ると、5秒ほどで抜けました。
シリコン製のイヤーピースを数種変えてみましたが、同様でした。
ウォーキング程度でしたら問題ないですが、ランニングなどの激しい運動には向いていません。
BT003 音質:「ながら聴き」なら十分
イヤホンなので、音質が一番気になります。
気になる音質ですが、筆者の第一感は、「思ったほど悪くない」です。
低音、中音はそれなりに出ており、イヤホンとしての性能は十分使用できるレベルです。
クラシックやバラードを鑑賞するには物足りない音質ですが、何かをしながらの「ながら聴き」であればBGMとして使用できるでしょう。
特にダイソーブルートゥースイヤホン1号機を使用していた方からすれば、大幅に音質が改善されたと感じるかと思います。
物足りない点を述べると、ベールに包まれている感が強く解像度が低いです。
音の一つ一つが丸くなっており、全体の音がかぶさっている印象です。
丸くなっている分、刺さるような固さはなく、長時間聴く分には合っているようにも思います。
音質にそこまでこだわらない方であれば、まずまずの音に聴こえるでしょう。
私イヤミンのBT003の音質評価は下記の通りです。
・高音:4/10
・中音:5/10
・低音:5/10
・音場:3/10
・解像度:4/10
・総合:4.2/10(総合:C)
ダイソーのイヤホンで言えば、300円ALシリーズの音質の方が上でした。
AL-002は音質評価で総合5.8となっています。
BT003 接続安定性:良好
ワイヤレスイヤホンで気になるのは、接続安定性ですよね。
実際、満員電車などの人込みの中でBT003を使用してみました。
結果、音が途切れることはありませんでした。
BT003は、Bluetoothバージョン5.1を採用しています。
送信側の機器(iPhoneやDAPなど)も5.0以上の規格であれば、接続が安定し、人込みの中でも音が切れることがなくなります。
送信側のBluetoothバージョンにも注意。
例えば、iPhone7はBluetoothバージョンが4.2となり、接続安定性が落ちます。
BT003は、音が途切れない十分な接続安定性を持っています。
BT003 マイク音質:音がこもる
BT003を使用してマイク音質を検証しました。
テレビ会議システムのソフト(Zoom)を使用して、実際に受信側で録音しています。
<BT003>
通話には問題ないレベルですが、一度他のイヤホンと比べてみましょう。
<ダイソー300円イヤホンAL001>
<Apple EarPods>
他のイヤホンと比べると、BT003は音がこもっています。
普段の通話では充分ですが、仕事上のWeb会議など重要な場面で使用するなら他イヤホンをおすすめします。
BT003 リモコンマイクの操作性:使いやすい
BT003にはケーブル上にリモコンが付いており、こちらで操作が可能です。
+ボタン
- 1回押し:音量アップ
- 2回押し:曲送り
再生・一時停止ボタン
- 1回押し:楽曲の再生・一時停止 / 着信の受話、終話
- 3回押し:Siri、音声検索の起動
-ボタン
- 1回押し:音量ダウン
- 2回押し:曲戻し
単純な操作なので、覚えやすいですね。
実際使ってみましたが、使いやすいですよ。
BT003 音の遅延:ほんのわずか
BT003で動画を見ましたが、わずかな遅延はあるものの、違和感なく見ることができます。
音ゲーには向いていませんので、音ゲーを考えているかたは有線イヤホンをおすすめします。
有線イヤホンをiPhoneで使用される方は、Lightning端子とイヤホンジャックをつなぐ変換ケーブルが必要になります。
別記事でおすすめ変換ケーブルを述べていますので、参考にどうぞ。
ダイソーBT003 おすすめ理由3つ
BT003の性能はわかったんだけど、いいような悪いような…。
確かに他機種と比べると、音質やマイク性能は劣りますね。
ただし、ブルートゥースイヤホンとしては十分な性能を持っています。
私がブルートゥースイヤホンを検討している方に、このBT003をおすすめする理由を3つ述べていきます。
①1号機より基本性能が大幅改善
②接続安定性
③価格が業界最安値
それぞれ見ていきましょう。
1号機より基本性能が大幅改善
2020年ダイソーが初めて発売した1号機は、モノラル音質などで酷評されていました。
このBT003は、1号機から大幅に性能が改善しています。
ダイソー500円ブルートゥースイヤホン比較(1号機/BT003)
項目 | 1号機 | BT003 |
---|---|---|
価格(税込み) | 550円 | 550円 |
ドライバー | ー | 10.0mmダイナミック |
出力音圧レベル | ー | 96±3dB |
再生周波数帯域 | ー | 20Hz~20,000Hz |
インピーダンス | ー | 32Ω |
充電時間 | 1~2時間 | 約2.5時間 |
充電端子 | Micro USB type-B | Micro USB type-B |
電池持続時間 | 2~3時間 | 約7時間 |
Bluetoothバージョン | 5.0 | 5.1 |
コーデック | ー | SBC |
対応Bluetoothプロファイル | ー | A2DP、AVRCP、HFP、HSP |
その他 | モノラル | ステレオ |
つけ心地 | 圧迫感あり | 良好 |
著者音質評価 | ・高音:2/10 ・中音:2/10 ・低音:3/10 ・音場:1/10 ・解像度:2/10 ・総合:2/10(総合:D) | ・高音:4/10 ・中音:5/10 ・低音:5/10 ・音場:3/10 ・解像度:4/10 ・総合:4.2/10(総合:C) |
音質がモノラルからステレオに変更されたため、100円以下の音質から500円レベルの音質に向上したのが一番です。
つけ心地ですが、1号機はハウジングの形状が人の耳に合っておらず、イヤホンを耳に差し込みずらく、圧迫感を感じる上に外れやすくなっていました。
BT003は、ハウジング部が小ぶりになっており、つけ心地は改善されました。
外れやすく運動には向いていないのですが、自然なつけ心地になっています。
BT003では、電池持続時間が倍以上になりました。
約7時間となりましたので、「ながら聴き」でも半日は持ちます。
音質、電池持続時間は、ブルートゥースイヤホンの根幹となるので、こちらの改善は大きいです。
接続安定性
ブルートゥースイヤホンの評価ポイントで重要なのは、接続安定性です。
ダイソー1号機のブルートゥースイヤホンも接続安定性は良好でしたが、その1号機よりもバージョンが5.0から5.1へ上がっています。
BT003は、より接続安定性が向上しています。
町中でもほとんど途切れることはないので、安心して使用できます。
業界最安値
両耳のブルートゥースイヤホンでは、このBT003が税込み550円で業界最安値となります。
片耳のブルートゥースイヤホンは、ダイソーで300円で販売されています。
1号機の評判が悪すぎたので、敬遠される方も多いかと思いますが、BT003はブルートゥースイヤホンとして普通に使用できるレベルです。
550円の値段を考えれば、コスパの高い製品かと思います。
ダイソーBT003 評判・口コミ
BT003は良さそうですが、他の人の評価はどうでしょうか。
一般の評価については、Twitterのコメント集計しました。
<Twitter集計方法>
・検索キーワード:ダイソー 500円 ブルートゥースイヤホン
・期間:2021年9月1日~10月1日
・対象:BT003もしくはBT004と思われるコメント
・モノラルからステレオにモデルチャンジしたやつ、めっちゃ使えるんじゃけど。
・ダイソーで買った500円のBluetoothイヤホンの音質がかなり良くて運動が捗る。
・ダイソーで買った500円の無線イヤホン結構使える。
・ダイソー500円のBluetoothイヤホンを買ってみたら大正解。
・Bluetoothイヤホンカパカパしてきたからダイソーの500円Bluetoothイヤホン試しに買ってみたけど結構良いぞきっと多分。
・今日はダイソーでBluetoothのイヤホン(500円)買ってきた。iPhoneのLightning端子のイヤホンがなかったので充電したら普通に使えている。今のところ。結構音も悪くない。
・ダイソーの500円のbluetoothイヤホン買ったけど、そこら辺のブログで言われてるほど悪くない。
・ダイソーのBluetoothイヤホン(500円)、オモチャ感覚で買ったんだけど、これ、凄い!普通に使える!動作アナウンスの”power on”とかの音質が絶望的に悪くてビビったけど、普通に音声教材ぐらいは聴ける。
・ウロウロしながら聴く用分にはダイソーのBluetoothイヤホン500円でも全然十分だった。すげぇなダイソー。
・ダイソーのBluetoothイヤホン(500円)を買ってみたけど、思ったより音質悪い。VoicyやらPodcast聴く分には良いかなー。
・ダイソーの500円ワイヤレスイヤホン。最初こそ割と良い印象だったけど、通勤時間まるまる聴いてみたら音質が好みじゃないと実感。
・ダイソーの500円Bluetoothイヤホン(新)、音悪いね
賛否両論ありますが、良いの評価の方が多いですね。
そうですね。コメントを見ても初めて使用した方が満足されているのがわかります。
音質にこだわらない層は満足できる傾向にあるように思います。
<Twitter集計結果>
全体:19件
・良い:15件
・悪い:4件
ダイソーBT003 まとめ
BT003の性能や感想、世間の評価を述べてきました。
最後にまとめを記載します。
・音質は物足りないが、許容範囲内
・業界最安値でコスパは高い
・世間の評判もまずまず
①1号機より基本性能が大幅改善
②接続安定性
③価格が業界最安値
・ブルートゥースイヤホン初心者
・音質にこだわりはない
・イヤホンにお金をかけたくない
BT003は、業界最安値500円のブルートゥースイヤホンです。
1号機が安かろう悪かろうの品質だったので、ダイソーのブルートゥースイヤホンの評判が悪くなっていますが、このBT003は1号機から大幅に改善されています。
落ち着いて音楽を鑑賞される方にはおすすめできませんが、日常の「ながら聴き」であれば、十分な音質になっています。
他基本性能も問題なく使用できるので、コスパの高い製品に仕上がっています。
音質にさほどこだわりのない方なら、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
以上、ダイソー500円ブルートゥースイヤホンBT003のレビューでした。
この記事が皆様の検討の一助になれば幸いです。
ダイソー300円イヤホンALシリーズの音質がいいのをご存じですか。
興味がある方は、ALシリーズ5機種を徹底比較した記事がありますので、よかったらどうぞ。