「気軽に手軽にイヤホンライフを」をモットーにイヤホン情報を発信しているイヤホン平民のイヤミンです。
百均ワッツで、300円の低価格ながら、二つのドライバーが内蔵されているイヤホンを発見しました。
300円の価格でデュアルドライバーですか。
音質が期待できそうですね。
イヤホンのドライバーとは?
イヤホンのドライバーとは、電気信号を音に変える部品のことです。
低価格イヤホンには、ダイナミック型と呼ばれるドライバーが一つ搭載されているのが一般的です。
今回紹介するイヤホンには「デュアル」、2つのドライバーが内蔵されています。
それぞれのドライバーが違う音を出すことで、より高音質で音楽鑑賞ができるとのことです。
デュアルドライバーでどこまで音質が変わるのか…。
音質も含めてレビューしていきます。
(音質のレビューを先に読みたい方はこちら)
今回紹介するデュアルドライバーのイヤホンは、ケース裏側に型番が「E-13」と書かれていましたので、製品名を「E13」で進めていきます。
- E13の入手方法
- E13の特徴
- E13の性能(音質、つけ心地、マイク性能)
- E13の口コミ(YouTube、ブログ、Twitter)
- E13は、百均ストアのワッツ、キャンドゥで販売されている
- 中高域の音質に強い反面、低音域が弱く、また解像度が低い
- 300円の低価格で、十分な音質性能がある
- 音質にさほどこだわらない
- イヤホンにお金をかけたくない
- ワッツ、キャンドゥの店舗が近くにある
デュアルドライバーイヤホンE13 特徴・外観
E13 販売元:株式会社ECore
E13の販売元は、株式会社ECoreになります。
ECoreは、LAN、USBなどの各種ケーブルや、携帯電話アクセサリー、その他雑貨を製品販売している企業です。
中国に生産拠点を設け、高品質かつ安価な製品を国内外の顧客に販売しています。
E-core企業HPはこちら
今回のE13は、ECoreのHPで見つけました。
販売店情報をECoreに問い合わせしたところ、すぐに返事をいただきました。
丁寧なメールかつ販売店の店舗情報までいただき、すぐに入手することができました。
ECoreのスタッフさんに感謝です。
E13 販売店:ワッツ・キャンドゥ
ECoreのデュアルドライバー搭載イヤホンは、ワッツとキャンドゥで販売されています。
下記のように3種類があり、それぞれ販売店が異なります。
(こちらの記事では、ワッツのE13を紹介しています。)
型番 | 色 | 販売店 | オンラインストア |
---|---|---|---|
E13 | ピンクゴールド | ワッツ | https://watts-online.jp/products/8190 |
E17 | 白 | キャンドゥ | https://ec.cando-web.co.jp/item/4560348443489 |
E18 | 黒 | キャンドゥ | https://ec.cando-web.co.jp/item/4560348443496 |
キャンドゥのオンラインストアはまとめ買いしかできないので、店舗にて購入しましょう。
販売店によって色の種類が違うので、注意しましょう。
E13 スペック:意味不明な記載あり
E13のスペックは下記の通りです。
項目 | E13 |
---|---|
価格(税込み) | 330円 |
生産国 | 中国 |
筐体 | ABS樹脂 |
周波数 | 280Hz±56Hz |
インピーダンス | 16Ω±15%Ω |
質量 | 13.8g |
プラグ | 3.5mmステレオミニプラグ |
コード | 約1.2m |
イヤーピース | シリコーンゴム |
周波数の内容が意味不明でした。
一般的には、「再生周波帯数域」という項目で、スペックに記載されています。
再生周波帯数域とは、イヤホンが再生できる音の周波数の下限から上限までを表現したもので、人の耳が聴こえる20Hz~20000Hzまでが一般的です。
製品仕様で記載されている周波数:280Hz±56Hzだと、224Hz~336Hzまでしかありません。
これがイヤホンの再生できる音の周波数だと中音域(200Hz~4000Hz)の一部しか出せないことになります。
実際聴いてみても低音域から高音域まで音が出せているので、仕様の周波数帯域ではないかと思います。
もう少し調査した上で記載してほしいですね。
ではE13の外観を見ていきましょう。
E13 外観:ハウジングとケーブルの色合いが高級感を演出
E13のケースです。
ケース正面に「Dual Driver」の記載があります。
なかなかインパクトがあります。
ケース裏側に、型番、特徴、使用方法、製品仕様、販売元、生産国、材質が記載されています。
では、開封していきます。
本体はプラスチックケースで保護されています。
ケースの中身は、本体のみで付属品はありません。
イヤホン全体の外観です。
イヤホンの重量は、13.8gになります。
普通の重さです。
ハウジングはABS樹脂で作られています。
ドライバーが2つ入っている分縦長の特徴ある形状になっています。
ハウジングの裏側にLRの記載があります。
ノズルのサイズは下記の通りです。
- ノズル径:5.8mm
- くびれ部:4.8mm
- ノズル長:9.2mm
イヤーピースの素材はシリコンゴムです。
イヤーピースサイズ
- 径:11.5㎜
- 高さ:9.3㎜
ケーブルは銅線がTPE樹脂で覆われ、その上に透明のビニールで保護されています。
ケーブルに金のラインが入っており、見た目オシャレに仕上がっています。
ケーブルにリモコンマイクがついています。
スライド式で音量操作も可能です。
リモコンの操作方法
- 1回押し:音楽再生/音楽停止、通話開始/通話終了
- 2回押し:次曲
- 3回押し:前曲
リモコンで音量調整ができるのは便利ですね。
プラグは金メッキ加工のステレオミニプラグです。
E13の見た目は、ピンクゴールドの色合いとケーブルのデザインがオシャレです。
300円とは思えない外観になっています。
では、実際のつけ心地や音質を見ていきましょう。
デュアルドライバーイヤホンE13 検証
E13 つけ心地:標準
E13のつけ心地は悪くありません。
ハウジングの内側に小さな突起物が付いています。
この突起物が耳に引っかかり、安定した装着感があります。
激しく首を振っても落ちることはありませんでした。
ハウジングが大きいため、耳の形によっては干渉する可能性があります。
筆者は問題なかったですが、長時間つけていると痛くなるかもしれません。
イヤーピースが少し小ぶりなので、耳に合わない可能性があります。
その場合は、大き目のイヤーピースを試してみましょう。
イヤーピースは百均ストアでも販売されています。
E13 音質:中高音域に特長あり
では肝心の音質を見ていきます。
デュアルドライバーの効果が出ているかどうか見ていきます。
まず最初の印象は、高音域と中音域が強調されており、女性ボーカルやピアノ音がひと際耳に入ってきます。
デュアルドライバーの恩恵なのか、音場(立体感)はそこそこあります。
反面、低音域は抑えめで迫力ある音質を求める方は物足りなく感じるように思います。
全体的には、低価格イヤホンにありがちなベールが一枚かかっており、解像度は低いです。
特に低音は音が丸くなっており、低音が複数に重なると音の境目がなくなってしまい、ボヤーっとした音になりがちでした。
パンクやロックなどの激しいジャンルは合わないように思います。
しかしながら、ベールがかかっている分、音がマイルドになっており、刺激が小さい音質となっています。
長時間や寝る前に聴くには適しており、優しい音質と言えるでしょう。
筆者の音質評価は下記の通りです。
- 高域:6/10
- 中域:6/10
- 低域:4/10
- 音場:5/10
- 解像度:4/10
- 総合:5.0/10
同じ300円イヤホンでダイソーで販売しているAL002は総合5.8の評価でした。
ダイソーが近くにあるなら、このイヤホンもおすすめです。
E13 音漏れ:標準レベル
イヤホンを装着した状態で音漏れ具合を確認しました。
結果、通常の音量であれば音漏れはありませんでした。
通常の音量から徐々に音量を上げると音が漏れ始めます。
イヤホンで聞く許容ギリギリの音量まで上げましたが、そこまでいくと音が漏れているのがはっきりわかります。
他のイヤホンと比べても音漏れ具合は標準です。
待合室やエレベーターなど静かな場所では、音漏れが目立つので音量に気をつけましょう。
E13 マイク性能:良好
E13にはリモコンマイクがついています。
最近ではリモート会議などでリモコンマイクを使う機会が増えてきています。
300円のイヤホンでリモコンマイクが付いているのはありがたいですね。
E13のマイク性能をテレビ会議アプリ「Zoom」を使用して確認しました。
E13で通話した内容を受信側で録音しましたので、ご参考ください。
また、AppleのEarPodsで録音した音声も比較用に載せています。
E13 マイク性能
EarPods マイク性能
E13のマイク性能は良好ですね。
EarPodsの方がクリア感がありますが、E13もはっきり聞こえており、問題なく通話ができます。
E13 音量調整:少し使いづらい
リモコン部についている音量調整のスライドを使用してみました。
結果、少し使用しづらいことがわかりました。
リモコン部で音の大小を調整できるのですが、音の大小が些細で少しスライドを動かしただけでも音が大きく変化します。
また、スライドを最大にしておかないと、音全体が小さくなります。
スライドを中間にすると音が小さくなってしまい、スマホやDAP側の音量をかなり上げる必要があります。
再生機器側の音量を最大近くまで上げるのはためらわれるので、スライドを最大で使うことになりそうです。
そうなるとリモコン部での音の調整をする機会がほとんどなくなります。
私もリモコン部のスライドは最大(写真左側)にして使用しています。
デュアルドライバーイヤホンE13 口コミ
E13を使用した筆者の感想を述べてきました。
では世間でのE13の評判はどうでしょうか。
①YouTube、②ブログでの口コミを集めてみましたので、参考にどうぞ。
E13 口コミ YouTube
YouTubeでは2件の動画がありました。
動画はわかりやすいですね。
特に2番目のものがまさんの動画は、わかりやすく参考になります。
E13 口コミ ブログ
サイト名 | リンク先 | 要約 |
---|---|---|
となぶろ | https://tonaburo.com/blog-entry-271.html | E18をレビューされています。低評価の批評です。 |
てつぱら! | https://tetsupara.net/blog/cando-330yen-dual-driver-earphone/ | キャンドゥの白のタイプをレビューされています。落ち着いた鳴り方との評価です。 |
Youtube、ブログと口コミを見てきました。
イヤホンの音質に詳しい方ほど低評価の傾向にありました。
音がこもっているが、不思議な音質との評もあります。
デュアルドライバーイヤホン E13 まとめ
今回は百均ワッツとキャンドゥで販売されているECoreのデュアルドライバーイヤホンをレビューしました。
最後にE13をまとめます。
- E13は、百均ストアのワッツ、キャンドゥで販売されている
- 中高域の音質に強い反面、低音域が弱く解像度が低い
- 300円の低価格で、十分な音質性能がある
- 音質にさほどこだわらない
- イヤホンにお金をかけたくない
- ワッツ、キャンドゥの店舗が近くにある
E13は、300円では初めてのデュアルドライバー搭載イヤホンです。
解像度は低いものの、高域、中域がつぶれることなく耳に届けてくれます。
見た目はゴールド仕様でオシャレな仕上がりとなっており、マイク性能も良好です。
メイン機で使用するのもよし、緊急用の予備機として1本持っていておいても損はないかと思います。
以上、デュアルドライバーの300円イヤホン、E13のレビューでした。
この記事が皆様の検討の一助になれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ダイソーの300円イヤホンALシリーズも紹介しています。
よかったらどうぞ。