「気軽に手軽にイヤホンライフを~」をモットーにイヤホン関連記事を投稿しているイヤミンです。
イヤホンにさほどこだわらない方向けに2000円以下のイヤホンを中心にレビュー記事を書いています。
レビューを書いている内にイヤホン本数が20本以上にまで増えました。
セリアの100円イヤホンで高音質のものがあるって聞いたけど、本当ですか?
100円なので、安かろう悪かろうのイメージがあるのですが…。
セリアで販売されているAT-ES11ですね。
私も半信半疑で確認しましたが、想像以上の高音質でした。
これは本物です!
セリアイヤホン4機種を実際に購入してレビューしています。
今回は4機種目、世間一般で評価の高いAT-ES11について述べます。
AT-ES11は、セリアイヤホンを略した「セリホン」や「人の声が聞き取りやすいイヤホン」などと呼ばれています。
この記事では、型番の「AT-ES11」として紹介をしています。
100円イヤホンのランキング記事も書いていますので、よかったら下記記事をどうぞ。
- セリア販売AT₋ES11の性能(100円イヤホン最強の高音質)
- マイク付きAT₋EMS07の性能
- 世間一般の評判・口コミ
先に記事のまとめを述べます。
<AT-ES11こんな人におススメ>
- イヤホンは100円で十分
- 100円でも高音質のイヤホンを探している
AT-ES11は、パッケージ含めた外観は100円イヤホンらしい作りとなっていますが、音質に限っていえば、とても100円とは思えないほどの高音質を実現しています。
特に解像度が高く、100円イヤホンの中では突出しています。
コスパの高い製品となっていますので、100円イヤホンなら迷いなくこのAT-ES11をおススメします。
※セリアの店舗検索はこちら
では詳しく見ていきましょう。
セリア/AT-ES11:概要
AT-ES11:スペック
まずはAT-ES11のスペックを見ていきましょう。
項目 | AT-ES11 |
---|---|
価格(税込み) | 110円 |
販売店 | セリア |
販売元 | ㈱アットキュー |
製造国 | 中国 |
ノズル部 | ノズル径:5.4㎜ くびれ部:4.4㎜ ノズル長:5.8㎜ |
イヤーピース | 材質:シリコーン サイズ 径:11.9㎜ 高さ:7.9㎜ |
コード | 材質:銅線 長さ:1.0m コード被覆:PVC(塩化ビニル樹脂) |
プラグ | 3.5mmステレオミニプラグ(I型) |
質量 | 10.3g |
インピーダンスやドライバーサイズの記載がなく、不明となっています。
100円イヤホンでは、なかなかこれらの機能を示す記載はありません。
AT-ES11は、百均ストアのセリアで販売されています。
価格は業界最安の110円(税込み)になります。
販売元は㈱アットキューになります。
ケースの裏側に問い合わせ先の電話番号とメールアドレスが記載されています。
AT-ES11:外観
AT-ES11の外観を見ていきます。
ケース正面です。
「人の声が聞き取りやすいステレオイヤホン」と大きく書かれています。
音楽鑑賞よりも動画視聴や英会話学習をターゲットにしています。
ケース裏側です。
使用用途や使用方法、注意点が記載されています。
裏側に型番のAT-ES11も記載されています。
では開封していきます。
中身は本体のイヤホンのみで、付属品等はありません。
AT-ES11は、白と黒の2種類があります。
この記事では、黒のイヤホンを紹介しています。
AT-ES11のハウジング(筐体)部です。
裏側にL(左)/R(右)の記載があるので簡単に判別できます。
AT-ES11のノズルです。
ノズルはイヤホンから垂直に伸びています。
ノズルのサイズは下記の通りです。
一般的なサイズです。
- ノズル径:5.4㎜
- くびれ部:4.4㎜
- ノズル長:5.8㎜
イヤーピースの素材はシリコーンです。
厚さが薄く、チープな印象です。
<イヤーピースサイズ>
- 径:11.2㎜
- 高さ:7.9㎜
イヤーピースの大きさは標準のMサイズになります。
合わないようでしたら、他のイヤーピースに変更しましょう。
イヤーピースは百均ストアでも販売されています。
セリアでもイヤーピースは販売されていますよ。
AT-ES11のプラグ部です。
一般の3.5㎜のステレオミニプラグです。
AT-ES11の重量は、10.3gでした。
普通の重さです。
AT-ES11の外観は他の100円イヤホンと大差ありませんでした。
次につけ心地と音質を見ていきましょう。
セリア/AT-ES11:性能
AT-ES11:つけ心地
AT-ES11のつけ心地は良くも悪くも普通です。(あくまで個人の感想です。)
ハウジングが小ぶりのため、耳穴に接触するのが少し気になりましたが、不快なほどではないです。
激しい運動をするとゆるんでくるので、運動には不向きかと思われます。
装着感はイヤーピースを変更すると変わるので、違和感があれば交換してみましょう。
AT-ES11:音質
AT-ES11のキャッチコピーは「人の声が聞き取りやすい」です。
どこまで「聞き取りやすい」かを確認してみました。
あれ?これ良くない?
第一印象は、「解像度がいい」でした。
低価格イヤホンの特徴として多いのが、低音を出そうとする分どうしてもベールが一枚二枚かかってしまい、解像度が落ちてしまいます。
モヤがかかってしまい、ボヤーっとした音質になりがちです。
AT-ES11は、解像度がクリアで特に中音域が強く、ボーカルの声が一歩前に出て聴こえます。
また低音域も決して低いわけではなく、ズンズンとした重低音をボーカルの背後で鳴らしてくれています。
特に中音から低音が主体のロックやR&Bを聴くには最適なイヤホンでしょう。
高音は少し弱めになっています。
女性ボーカル特有の高音の伸びは感じられますが、シンバルなどの高音の楽器は音がつぶれ気味のように感じました。
また高音域の刺激が少し強く、さ行音を表現する際に少し刺さるような感覚があります。
長時間聴くには不向きと言えるでしょう。
とは言いながらも、100円イヤホンの中では突出して高音質を実現しており、普通のイヤホンとして十分おススメできるレベルになっています。
AT-ES11はダイソーの300円イヤホンと肩を並ぶほどの仕上がりになっています。
私のAT-ES11の音質評価は下記の通りです。
- 高音:5/10
- 中音:6/10
- 低音:5/10
- 音場:4/10
- 解像度:6/10
- 総合:5.2/10(B)
100円という低価格でここまでの音質まで上げてくるとは…。
アットキューさん、いい製品を作り込みましたね。
セリア/マイク付きイヤホンAT-EMS07:概要
アットキューの「人の声が聞き取りやすい」は、マイク付きイヤホンもありますね。
マイク無しのAT-ES11は100円とは思えない高音質イヤホンでしたが、マイク付きのAT-EMS07はどうでしょうか。
AT-EMS07の音質、マイク性能もレビューしていきます。
AT-EMS07:外観
AT-ES11とAT-EMS07の外観は、以下の部分が同じでした。
<AT-ES11/AT-EMS07共通>
- ハウジング
- ノズル
- イヤーピース
- コード
異なるのは、コードにあるマイクの有無だけです。
AT-EMS07のマイク部
AT-EMS07の包装の表裏は下記の通りです。
裏側の使用用途は、「オンライン授業」「テレワーク」になっています。
オンライン授業やテレワークに使用できるかマイク性能を見ていきましょう。
AT-EMS07:マイク性能
AT-EMS07をテレビ会議ソフト「Zoom」を使用して受信側で録音しました。
マイク性能をご確認ください。
結果、マイク性能は良好です。
受信側にクリアに音が届いており、オンライン授業やテレワークで十分使用可能です。
AT-EMS07:音質
AT-EMS07の音質を確認しました。
マイク無しのAT-ES11と比べながら評価しています。
結果、明らかに違いがありました。
まず、AT-ES11のメリットだった解像度が一枚落ちて、少しモヤがかかるようになっています。
ロックのような低音域を強調するような楽曲を聞くと顕著に表れます。
また、一歩前に出ていた中音も半歩下がるようになり、他の音域に邪魔されがちになりました。
マイクを付けたことで、イヤホンの音質が影響を受けるようになりました。
しかしながら、若干の音質は劣るものの、他100円イヤホンと比べての優位は変わりません。
解像度は上ですし、低音域はしっかり出ています。
あくまでマイク無しのAT-ES11に比べ、少し落ちるというレベルです。
100円イヤホン以上の音質は確保されており、私の体感では200円イヤホンのレベルかと思います。
AT-EMS07の音質評価は下記の通りです。
- 高音:5/10
- 中音:5/10
- 低音:5/10
- 音場:4/10
- 解像度:4/10
- 総合:4.6/10(C)
100円イヤホンとしては十分な音質です。
この音質でマイク付き100円はコスパ高いです。
セリア/AT-ES11:評判・口コミ
AT-ES11は良さそうですが、世間一般の評判はどうですか?
ネット上に流れている口コミを集めてみました。
YouTube、ブログ、Twitterの3つからAT-ES11の感想を紹介します。
<YouTube>
セゴリータ三世さんの動画です。
- ボーカルが聞きやすく、音楽・映画の鑑賞に値する。
- とても100円とは思えない。
Karei_san/JankPCの動画です。
- 低音が大きく、高音域とのバランスもよい。
- コンビニ1000円並の音質。声も聴きやすい。
ものがまガジェットレビューの動画です。
- 中音域にフォーカスした音質。クリアさも優れている。
- 高音域や音場は落ちる。
<ブログ>
ブログ名 | サイト | 概要 |
---|---|---|
el_snowの日記 | https://el-snow.hatenablog.com/entry/2020/07/23/014313 | AT-ES11を詳しく考察されています。 様々なジャンルを聞きながら比較し、総合的に評価しています。 AT-ES11を知りたい方は一読の価値ありです。 |
となぶろ♨ | https://tonaburo.com/blog-entry-147.html | イヤホンのレビューでは信頼性の高いとなぶろさんの記事です。 1000円イヤホンよりは圧倒的にコスパがよいとの評価です。 |
セリアの100均イヤホンをほぼ全部2個ずつ購入して当たり外れと音質を調べた結果…
「人の声が聞き取りやすいステレオイヤホン」
が一択!(`・ω・´)ゞ2個購入もほぼ同質の音が出てました!
あとは買っちゃダメなヤツ。
— BLACK✕FPS(APEX) (@1201Silver925) October 4, 2021
細かい高評価理由はそれぞれですが、一様に100円なのに高音質という評価でした。
AT-ES11に関する悪いコメントはなかったです。
セリア/AT-ES11:まとめ
最後にAT-ES11をまとめます。
<AT-ES11こんな人におススメ>
- イヤホンは100円で十分
- 100円でも高音質のイヤホンを探している
AT-ES11は2020年5月に発売されて、すでに1年半が経過しています。
Twitter上では今なおAT-ES11を高評価するツイートがあり、このイヤホンのコスパの高さがわかります。
セリアイヤホン4機種をレビューしましたが、AT-ES11のみが突出して高音質を実現しています。
音質だけならダイソーの300円ALシリーズと肩を並べるレベルです。
これまでに2000円以下のイヤホンを数多くレビューしてきましたが、間違いなくコスパNo1のイヤホンです。
もちろん1000円台のイヤホンと音質で比較すれば劣りますが、価格差ほどの大きな差はなく、AT-ES11は普通のイヤホンとして評価できるレベルに仕上がっています。
低価格でイヤホンを入手されたい方に、私はこのアットキューのAT-ES11かマイク付きのAT-EMS07を強くおススメします。
セリアでイヤホンに迷ったならAT-ES11を、マイクが必要ならAT-EMS07を買っておけば間違いありませんよ。
以上、セリア100円イヤホン/AT-ES11をレビューしました。
この記事が皆様の検討の一助になれば幸いです。