現在主流のiPhoneやiPadなどのApple製品には、有線イヤホンを接続する3.5mmの端子がありません。
有線イヤホンを使用するには、ライトニングとイヤホンジャックをつなぐ変換アダプターが必要となります。
変換アダプタ―の代表はAppleの純正品になりますが、再生機器の充電と音楽の視聴が同時にできないので、今回充電用に二股の変換アダプターを購入しました。
今回Amazonで購入したのは、AZHQの二股変換アダプタ―です。
このAZHQの変換アダプターを実際に使用してみましたが、なかなか使えない製品でした。
今回の記事では、AZHQの変換アダプターの性能についてレビューします。
外れの製品でしたが、詳しく解説します。
- AZHQ品ライトニング二股変換アダプターの性能
- ライトニング変換アダプターを購入する際の注意点
詳細をレビューする前に先にまとめを述べます。
AZHQ二股変換アダプター
・特になし
今回使用したAZHQの変換アダプターを間に入れると「爆音」になり、イヤホンの基本性能である「聴く」という面で大きな欠点がありました。
音が大きすぎて、さらに音量調整が不可能となると使用価値がありません。
通話時も相手の声が爆音になり、耐えがたかったです。
Amazonの販売ページはこちら
では、詳しく解説していきます。
AZHQ変換アダプタ 概要
AZHQとは?
AZHQとはブランド名で、販売元はlijiadianpu(リジアディアンプ)という会社になります。
Amazonで見ると、lijiadianpuはライトニング用の変換アダプターのみを販売しており、AZHQの他にBZHQ、CZHQと頭文字を変えただけのブランドを展開しています。
今回の変換アダプターは、CZHQとしても販売されていました。
説明内容や写真が同じなので、同製品で間違いないでしょう。
特徴
AZHQ二股変換アダプタ―の特徴はAmazon販売サイトに記載がありましたので、引用します。(引用元:Amazon販売サイト)
通常のアダプターと比べ、本製品は音を落とさず、「ジー」という電気音もないです。
他の製品と異なり、このアダプターは音量が調節可能、再生/一時停止、曲送り/曲戻しなどの操作に対応します。
他の製品と比べ、この変換アダプターは最新のオリジナルチップを採用し、通話機能、LINE音声やゲーム音声などに対応します。
この3つの特徴がその通りならば良品ですね。
後で検証していきます。
外観
AZHQ二股変換アダプターの外観を見ていきます。
ケース正面です。
「ELYBYYLE」と謎の記載と下部にメールアドレスがあります。
ケース裏側です。
1年間の保証とLINEのアドレス、QRコードがあります。
開封します。
中身は本体の変換アダプターとAmazon1000円のギフト券プレゼント案内が入っていました。
Amazon1000円のギフト券は、Amazonレビューで5つ星を投稿した方にギフト券のコードをプレゼントするものでした。
Amazonのレビューはこういった手口で評価がかたよる傾向もありそうですね。
私の評価は1なので、Amazonギフト券はもらえません。
変換アダプタの本体です。
二股になっているので、イヤホンジャックの接続部と充電用の端子が分かれています。
Apple純正品を思わせる白を基調とした外観になっています。
本体には青のビニールの保護テープが巻かれています。
では、実際に使用した感想を述べていきます。
AZHQ変換アダプター 音質レビュー
音質①:接続時に爆音のアナウンス
初めに音質面を確認しました。
まず接続時ですが、「Power on」とアナウンスが流れます。
次にiPhoneの画面に謎の「Beats、接続」の表示が出ます。
この「接続」をタップすると「Connected」とアナウンスが流れ、接続完了となります。
通常の変換アダプターですと、このようなアナウンスは流れません。
ワイヤレスイヤホンを接続した時のようなアナウンスです。
この「Power on」と「Connected」アナウンスの音量ですが、恐ろしいほどの爆音です。
耳にイヤホンを装着したまま変換アダプターを再生機器(iPhone)に接続すると、突然のアナウンス音に驚くことでしょう。
個人的にはこの爆音を体感しただけで、この変換アダプターの使用はないなと思いました。
それぐらいの音量です。
イヤホンをAZHQ変換アダプターを介して再生機器に接続する際は、くれぐれもイヤホンを耳に装着しない状態で接続しましょう。
音質②:音量設定が大きすぎる(調整できない)
肝心の音質ですが、変換アダプターを経由すると音量がかなり大きくなります。
音の出る最小音量でも大きいくらいです。
そこから音量を下げようと思っても、音量ゼロになるだけで、調整ができません。
音量調整ができないのもかなりのデメリットです。
音質③:電気音(ノイズ音)の発生
販売サイトには、「通常のアダプターと比べ、本製品は音を落とさず、「ジー」という電気音もないです。」と書かれています。
実際聴いてみると、高音再生時に「ジジー」という電気音(ノイズ音)が発生しました。
高音域は苦手のようです。
ノイズ音は、3coinsやダイソーの変換アダプターでも過去に確認しています。
安価な変換アダプターでノイズ音を抑えるのは難しいと思われます。
音質の結論として、AZHQ変換アダプターを経由すると、音がかなり大きくなり調整ができなくなる、また電気音(ノイズ音)が発生します。
AZHQ変換アダプター その他機能
通話
AZHQ変換アダプターは、通話も可能です。
販売サイトには「他の製品と比べ、この変換アダプターは最新的なオリジナルチップを採用し、通話機能、LINE音声やゲーム音声などに対応します。」と書かれています。
最新のオリジナルチップが何なのかがわかりませんが、この変換アダプターを通して通話性能を確認しました。
まず何度かつながりませんでした。
接続はしていても、なにかの拍子で接続できないことがありました。
次に、接続がつながったとしても相手の声が爆音になります。
耳元で大声を出されているような感覚で、耐えられないです。
思わずイヤホンを緩めて、耳から離しました。
また相手側に確認したところ、こちらの声が途切れ途切れで通話音質が悪いとのことでした。
よって、AZHQ変換アダプターを介しての通話は支障をきたします。
通話に使用するには、Appleの純正アダプターなどの別変換アダプターを使用しましょう。
充電
AZHQ変換アダプターの充電性能を確認しました。
こちらは普通に使えます。
イヤホン使用時でも充電することはできます。
リモコンマイク
イヤホンに付属されているリモコンマイクも使用できました。
再生のオン・オフや音量調整が可能です。
上述したように最小音量でも音が大きいため、音の調整はより大きな音にする以外できません。
音量調節はできないものと同じです。
音が大きすぎると何もできないですね。
変換アダプター 購入する際の注意点
以上、AZHQ変換アダプターを見てきました。
今回のAZHQ変換アダプターはAmazonで購入しましたが、上位にランキングしていたこと、充電も同時にできる変換アダプターが欲しかったという2点で選びました。
今回選んだものは、音が大きすぎるというイヤホンの致命的な欠点があり、返品も検討しています。
私が購入に失敗した理由は下記2点です。
- ランキングと値段だけで購入を決断した
- 購入前にメーカー名とレビューを確認していなかった
そもそもAmazonなどのECサイトで購入する際は、ユーザー評価・レビューを参考にするべきです。
今回のAZHQ変換アダプターはユーザー評価・レビューがなく、確認するすべはなかったのですが、それなら他メーカーの変換アダプターでレビュー数が多いものから検討すべきでした。
ユーザーレビューに記載がない場合は、メジャーメーカー品を選ぶ方が無難です。
メジャーメーカー品は高価になりがちですが、基本的に良品を提供しています。
ライトニングの変換アダプターでいえば、Apple純正やエレコム品であれば間違いはありません。
Apple純正品とエレコム品の詳細記事はこちら
二股の変換アダプターでメジャーメーカーが無い場合は、ユーザーレビューの高評価、低評価をよく確認して選ぶといいでしょう。
AZHQ変換アダプター まとめ
今回はAZHQの二股変換アダプターをレビューしました。
最後にまとめに入ります。
AZHQ二股変換アダプター
・特になし
ライニング用の二股変換アダプターとしてAZHQ品をレビューしました。
残念ながら、「音が大きすぎる」という致命的な欠点があり、おススメできるような製品ではありませんでした。
ライトニングの変換アダプターは技術的にも作るのが難しいようです。
実際、業界最安値300円の3coins製品や、500円ダイソー製品も通話やリモコン機能が使えず、音楽の視聴のみにとどまっています。
今回は二股変換アダプターということでAZHQ品を選びましたが、音量面で使用が厳しい製品でした。
二股の変換アダプターについては、良品を見つけてまたレビューしたいと思います。
通常の変換アダプターについては過去に比較した記事を書いていますので、よかったら参考にしてください。
以上、ライトニング変換アダプターのレビューでした。
この記事が皆様の検討の一助になれば幸いです。