「気軽に手軽にイヤホンライフを」をモットーにイヤホン関連情報を発信しているイヤホン平民のイヤミンです。
ワッツで「高音質」と書かれたイヤホンが300円で販売されていました。どんなイヤホンなのか教えてください。
ダイソーの300円ALシリーズはレビューしましたが、同じ百均ストアのワッツでも同価格帯のイヤホンが3機種販売されていました。
ダイソーのALシリーズに興味のある方はこちらをご覧ください。
今回は「高音質」を全面に掲げている「E-300-HQE5」をレビューします。
「E-300-HQE5」の型番が長いので、略して「HQE5」として紹介していきます。
・ワッツ高音質イヤホン(HQE5)の性能(音質、マイク性能、つけ心地など)
・HQE5をおすすめできる人
HQE5 こんな人におすすめ
- 低価格のイヤホンを探している
- 音質にこだわりがない
- 近くにワッツの店舗がある
では、HQE5を見ていきましょう。
ワッツ300円イヤホンHQE5 外観・特徴
HQE5 販売元:エコラ事業部?
HQE5はワッツで販売されていますが、販売元の記載がありません。
問い合わせ先に「エコラ事業部」と書かれているのみです。
エコラ事業部?販売元の会社名もないのですか。
どこかの会社の一部署の記載しかありませんでした。
「エコラ事業部」や電話番号で検索すると、㈱ラティーノのエコラ事業部ということがわかりました。
㈱ラティーノのHPはこちら
㈱ラティーノは、民族楽器やCD等を販売している会社です。
イヤホンなどの電気製品の記載はないです。
もう一つ「エコ・ラ」というホームページに㈱ラティーノの会社案内が掲載されていました。
㈱ラティーノの会社案内はこちら
インクカートリッジの販売を主としておりますが、卸販売もやっています。
イヤホンの卸販売は、宣伝していませんでした。
問い合わせ先のメールアドレスがyahooメールのドメインになっていたり、企業サイトのSSL(セキュリティ)保護がなかったり、もう少し企業の信頼度を上げる工夫がほしいところです。
販売元情報はあいまいでしたが、肝心のイヤホンを見てきましょう。
HQE5 スペック:標準
HQE5のスペックは下記の通りです。
項目 | HQE5 |
---|---|
価格(税込み) | 330円 |
生産国 | 中国 |
筐体(ハウジング) | アルミ合金 |
再生周波数帯域 | 20~20,000Hz |
インピーダンス | 32Ω |
質量 | 14.3g |
プラグ | 3.5mm金メッキステレオミニプラグ |
コード | 約1.2m、銅線、熱可塑性エラストマー |
イヤーピース | シリコンゴム |
300円のイヤホンとしては、標準的なスペックです。
HQE5 外観:一般的なイヤホン形状
HQE5のケース正面です。
大きく「高音質」と書かれています。
HQEシリーズはA、C、D、Eの4機種があります。
今回紹介しているのはEのタイプです。
A、C、D、Eの4機種ですが、Bの機種は店舗にもオンラインストアにもありませんでした。
ダイソーのALシリーズは、パッケージに音質の違いが記載されていました。
ワッツのHQEシリーズは、音質の違いが書かれておらず、違いはハウジングの形状と色のみです。
ケースの裏側に仕様(スペック)、リモコン操作方法、使用上の注意、問い合わせ先、生産国が記載されています。
ケース底部には、材質が記載されています。
HQE5材質
・本体:アルミ合金
・ケーブル:熱可塑性エラストマー・銅
・イヤーピース:シリコンゴム
ケース左右にも仕様(スペック)が記載されています。
では、開封していきましょう。
イヤホンはプラスチックケースで梱包、保護されています。
付属品はありません。
ハウジング(筐体)は、円筒形でノズルは垂直に伸びています。
ハウジングの裏に「L」、「R」の記載があります。
ノズルサイズは下記の通りです。
・ノズル径:5.6mm
・くびれ部:4.7mm
・ノズル長:5.9mm
HQE5は、ケーブルにリモコンマイクがついています。
ハンドフリーの通話や、リモコンでの操作が可能です。
<リモコン操作方法>
・1回押す:電話に出る/切る、音楽再生/停止
・音楽再生中2回押す:次の曲を再生
・音楽再生中3回押す:前の曲を再生
・スライド式音量調整:
プラス方向:音量+/マイナス方向:音量-
初めは3回押しで失敗しましたが、すぐに慣れます。
リモコン操作部で音量調整できるのもいいですね。
HQE5のプラグは、3.5㎜ステレオミニプラグです。
金メッキ加工されています。
ケーブルの太さは普通です。
数千円レベルのイヤホンと比較すると細身です。
300円イヤホンにケーブルの耐久性は求めづらいですね。
イヤホンの重量は、14.3gでした。
普通の重さです。
イヤーピースの素材はシリコンゴムです。
ワッツの別300円イヤホン/XYY83のイヤピースと全く同じでした。
イヤーピースの他にリモコンマイクの外観も同じでした。
生産国は共に中国ですので、生産工場は同じかもしれませんね。
<イヤーピースサイズ>
・径:11.8㎜
・高さ:9.5㎜
以上、HQE5の外観でした。
次に性能をみていきましょう。
ワッツ300円イヤホンHQE5 レビュー
HQE5 つけ心地:良好
HQE5の装着感は悪くありません。
少し圧迫感は感じますが、許容範囲でした。
また一度装着するとフィットしてくれるので、外れにくいです。
また1時間程度つけていましたが、耳が痛くなることもありませんでした。
総じて装着感は良好と言えます。(あくまで個人の感想です。)
イヤーピースは少し小ぶりです。(径:11.8㎜)
物足りない方はイヤーピースを大き目サイズに変更することをおすすめです。
イヤーピースは百均のダイソーやセリアで販売されています。
HQE5 音質:低音重視の音質
イヤホンはやっぱり音質が一番重要ですよね。
HQE5の音質は、300円イヤホンの中では上位に入るレベルでした。
低音が強調されてズンズンと鳴り響くため、ロックやヒップホップなどの迫力ある音楽を楽しむことができます。
中音域も強調された低音域に埋もれることもなく、ボーカルの声も前に出ています。
反面、音の一つ一つは丸くなっており、解像度は落ちる印象で、音場も広くはありませんでした。
300円イヤホンで解像度や音場を求めるには無理がありますが…。
じっくり鑑賞するには不向きですが、何かをしながら聴くBGMとしては十分使用できます。
300円の価格からすれば十分な音質でコスパは高いです。
音質評価
- 高域:5/10
- 中域:6/10
- 低域:6/10
- 音場:4/10
- 解像度:4/10
- 総合:5.0/10
300円イヤホンでは、ダイソーのAL002の音質は5.8でした。
ワッツの店舗が近くになければ、ダイソーのALシリーズをおススメします。
HQE5 音漏れ:標準(通常音量では音は漏れない)
HQE5で音漏れ具合を検証しました。
PerfumeのFLASHを使用しています。
結果、通常の音量だと音は漏れませんでした。
「通常の音量」は個人の感覚ですが、耳に負担がないだろうの音量レベルです。
ただし、徐々に音量を上げていくと、音が漏れだします。
大音量にすると音が漏れているのがはっきりわかります。
人混みの中や待合室など静かな場所で使用するには、音量には気をつけましょう。
HQE5 マイク性能:クリアさ、音量が物足りない
HQE5には、リモコンマイクがついています。
ハンズフリーの通話具合を検証しました。
Web会議アプリのZOOMを使用して、受信側で録音しました。
AppleのEarPodsも録音しましたので、比較してみます。
AppleのEarPodsと比較して、クリアさと音量で物足りない印象です。
通話には使用できるかと思いますが、他のイヤホンと比べるとマイク性能は落ちます。
重要な会議や電話では他のイヤホンマイクの使用をおすすめします。
ちなみにリモコンマイクの外観ですが、以前レビューしたワッツのXYY83と同じものでした。
マイク性能も同じかと思いきや、XYY83の方がよかったです。
XYY83は普通に使用できます。
同じ形状なのに、マイク音質に差があるのは不思議です。
品質にバラつきがあるのか…。
ワッツ300円イヤホンHQE5 まとめ
最後にHQE5をまとめます。
HQE5 こんな人におすすめ
- 低価格のイヤホンを探している
- 音質にこだわりがない
- 近くにワッツの店舗がある
ワッツ300円イヤホンHQE5をレビューしてきました。
販売元情報がはっきりしないこと、マイク性能が物足りない点は残念なポイントでした。
音質面は、迫力ある低音域、ボーカル重視の中音域に特長があります。
つけ心地も良好なので、300円の低価格にしては十分な出来に仕上がっています。
コストパフォーマンスが高いので、緊急時の予備機として持っておくのもありかと思います。
ワッツの店舗が近くにある方で、低価格イヤホンを検討している方にはおすすめです。
以上、ワッツ300円イヤホンHQE5のレビューでした。
この記事が皆様の検討の一助となれば幸いです。